美術工芸おがわでは定期的に「日本茶を愉しむ会」を開催しています。
このページでは、過去の日本茶を愉しむ会の様子などを掲載しています。
2019年11月24日(日)美術工芸おがわのギャラリーで、日本茶を愉しむ会を開催いたしました。
宮崎県五ヶ瀬町の釜炒り茶を愉しむ
世界農業遺産である宮崎県高千穂郡椎葉山地域、五ヶ瀬町。
今回の日本茶を愉しむ会は、こちらの地域の五ヶ瀬緑製茶さんで作られている釜炒り茶(有機JAS認定)2種類を、ゆっくりと味わっていただきました。
まずは、お茶の葉の形状を見ていただきました。
鉄製の釜で炒って作られたお茶の葉は、整形する工程がないため,蒸して作った針のような形状ではなく、曲がった丸い形、勾玉状になっています。
その形状、製法から「釜炒り製玉緑茶」とも言われています。
次に色沢(いろ)ですが、2種類の違いがあり、濃い緑であったり、艶々とした鮮やかな緑であったり、参加した皆さんから「違うね」とのお声がありました。
外観をじっくり見て、色々と味を想像していただきながら、御自身で淹れて味わってもらいました。
急須で淹れたお茶を、ガラスのピッチャーに移したのですが、濁りのない綺麗な水色に驚かれていました。
きらきらと、まさしく「黄金のお茶」と、皆さん共感して頂いたご様子です。
「釜香」という、いつものお茶と違う香りに、すっきりとした味わい、穏やかな味。
2煎目、3煎目と煎を重ね、味の変化も感じて頂けたかと思います。
飲み終わった湯呑みに移った香りも、くるくると湯呑みを回し、思わず愉しんでみました。
普通はしないことかもしれないのですが、やってみたら良かったのです。
また一つ日本茶の奥深さを私自身、感じた会となりました。
ご参加頂いた皆様、どうもありがとうございました。
今回のお茶
- 農林水産大臣賞受賞 伝統釜炒り茶 「五ヶ瀬みどり」2種類 五ヶ瀬緑製茶
- 後発酵茶(阿波晩茶)の地域ブランド「神田茶」
今回のお菓子
- やま柿 巻柿 静岡県産
- 追分羊羹 静岡県産