美術工芸おがわでは定期的に「日本茶を愉しむ会」を開催しています。
このページでは、過去の日本茶を愉しむ会の様子などを掲載しています。
2018年8月26日(日)美術工芸おがわのギャラリーで、日本茶を愉しむ会を開催いたしました。
お茶の歴史に触れる
今回は、中国唐代から明治時代へと、資料を読みながら、それぞれの時代を表すお茶やお茶菓子を味わい、お茶の長い歴史に触れました。
お淹れしたお茶の各々の香気、水色、味の違いを感じていただけたようで、参加された方からは、様々な感想を頂戴しました。
お茶を飲むことは、1200年の歴史と繋がる瞬間でもあります。
お茶の歴史を紐解きながら、古来より、人と人を結ぶのも、お茶の力だと感じます。
かけ足でお話を進めてしまい、わかりにくかった点もあったと思います。
これからもお茶に繋いでもらったご縁を大切にしながら、日本茶を愉しんでいきたいと思います。
御一緒いただいた皆様、本当に有難うございました。
今回のお茶・お菓子
- 朝宮茶(滋賀県)
- 最澄が唐より種を持ち帰り近江の地にお茶を伝える。
- 梨(香川県)
- 『茶経』によると、茶菓子には『葡萄、林檎、柿、梨』などの記述があります。
- 抹茶(京都府宇治市)
- 今回は抹茶ではなく、抹茶のソースを各自練ってもらい、抹茶団子にかけました。
- 日干番茶(滋賀県) 宍喰寒茶(徳島県)
- どちらも庶民のお茶ではないかというお話をしました。
- 永谷宗園茶店 煎茶天上天下一(京都府宇治市田原)
- 1738年永谷宗円が15年かけて蒸し製煎茶を完成。日本煎茶元祖と称えられています。
- 元祖「なが餅」(三重県)1550年創業
- 童仙房の煎茶(京都府南山城村)
- 京都府南部で最も標高が高いお茶の産地で、明治に開拓されて以来、独特の茶園経営が行われています。
平安時代 日本茶のはじまり
鎌倉時代 栄西が宋より抹茶法をもたらす
江戸時代 煎茶の完成
明治時代 童仙房の茶園の開拓
配布資料
- 配布資料 中国唐代「茶経」の茶の再現 『茶論』より
- 配布資料 宇治茶の昔の姿を探る 『お茶の京都』より
- 配布資料 宇治茶の文化的景観 『お茶の京都』より