美術工芸おがわでは定期的に「日本茶を愉しむ会」を開催しています。
このページでは、過去の日本茶を愉しむ会の様子などを掲載しています。
初秋の候となりましたが、まだ残暑の残る日々、前回に引き続き涼やかな冷茶から会を初めて参りました。
冷茶は3種類(どれも氷と冷水で浸出)煎茶のかりがね茶、玉露のかりがね茶、深蒸し煎茶をご用意いたしました。
かりがね茶とは茎の部分が多く入ったお茶のことですが、栽培方法の違う「煎茶」と「玉露」とでは冷茶にしても、香り、味わいが違ってきます。
もう一つの「深蒸し煎茶」は、「煎茶」とは栽培方法は同じですが、蒸し時間を少し長くしてあるので色の美しさと濃厚な味わいがあり二つのお茶とは違っております。
それぞれの冷茶に、シンプルな味わいのよく冷えた果物、果実のドライフルーツなどを合わせて愉しんで頂きました。
次にお茶の歴史も交えながら温かいお茶もお淹れいたしました。まずは碾茶(抹茶の原料で揉んでない葉)から。抹茶の様な香りと味だと皆様驚かれました。
そして江戸時代に日本煎茶の基礎である「宇治製法」を完成させた永谷宗円と、このお茶を江戸日本橋で販売して広めた、和紙、茶商の山本屋(現在の山本山,海苔販売)との繋がりを「宇治茶」童仙房の煎茶と海苔で巻いた砂糖醬油の餅をお出してお話いたしました。
力強いお茶に、この取り合わせは、「日本人ならではの誰もが好きな味」と大変好評いただきました。
皆様の記憶にこの味わい、このお話が刻まれ誰かに伝わってくれることを願っております。
ご参加いただきました皆様ありがとうございました。
今回のお茶・お菓子
- お茶
- 煎茶かりがね茶 童仙房(京都府相楽郡南山城町)
- 玉露かりがね茶 土山(滋賀県産)
- 深蒸し煎茶 土山(滋賀県産)
- 手摘み碾茶 京田辺市(京都府)
- 煎茶 童仙房(京都府相楽郡南山城町)
- お菓子
- シャインマスカット(香川県産)
- 富士柿のドライフルーツ(愛媛県産)
- 海苔で巻いた砂糖醤油の餅